
2025.08.12
トラクターのよくある故障と原因|症状別の対処法も解説!
- 農家の必需品トラクターとトラブルの実態
農作業の相棒ともいえるトラクター。しかし、「朝エンジンがかからない」「作業中に突然ストップした」「オイルが漏れていた」など、現場では思わぬトラブルが珍しくありません。
本記事では、トラクターによく起こるバッテリー、エンジン、燃料、電気系統/ヒューズ、オイル漏れ、タイヤ/パンク、クラッチ、冷却水/オーバーヒート、キャブレター/エアクリーナーなど、プロ・初心者問わず知っておきたい「トラブルの原因・セルフ対策・予防メンテナンス」について解説します。
- トラクターによくあるトラブル一覧

トラブルは「未然予防」「早期発見」「現場対処」がすべてです。各症状のポイントを理解しておきましょう。
- トラブル原因別:症状・原因・その場でできる対策
1. バッテリートラブル
症状:セルが回らない、ライトが暗い
主な原因:長期放置、過放電、老朽化、端子のサビ
対策:ジャンプスターターで応急始動。端子清掃、新品バッテリー交換(月1回の充電が理想)
2. エンジントラブル
症状:始動不良・ストール・振動や異音
原因:燃料/空気不足、圧縮低下、プラグ不良
対策:給油・プラグ点検(交換)、オイル量確認、「セルが回るがかからない」は燃料詰まりも疑う
3. 燃料系トラブル
症状:始動しない、エンジン停止
原因:燃料切れ、タンク内のサビや水
対策:燃料確認・給油、ドレイン排出で水抜き、タンク清掃。不純物多い燃料は要交換
4. 電気系統/ヒューズ切れ
症状:メーターやランプ点かず、セル不作動
原因:ヒューズ切れ、配線断線、コネクタ腐食
対策:ヒューズボックスにて状態確認、予備ヒューズへの交換。配線緩みや腐食は専用クリーナーで清掃
5. オイル漏れ・液漏れ
症状:エンジン下や車体下部の油シミ
原因:オイルシールの劣化、パッキンの割れ、ボルト緩み
対策:オイル量確認・補充、早めのガスケット(パッキン)交換。漏れ箇所をウエス等でマーキングすると修理依頼時に便利
6. タイヤ・パンク
症状:タイヤ圧低下、パンク、空転
原因:釘刺さり、ゴム劣化、空気圧管理不足
対策:空気圧(月1回点検)、スローパンクやバルブのひび割れも要注意。標準適正圧に調整し、ブロックタイヤの摩耗も確認
7. クラッチ・動力伝達トラブル
症状:ギアが入らない、クラッチ操作が固い・滑る
原因:ケーブル伸び、油分付着、ディスク摩耗
対策:クラッチワイヤ調節潤滑・油分拭き取り、遊び調整、ディスクやスプリング交換はプロ対応
8. 冷却水/オーバーヒート
症状:エンジン温度上昇、水蒸気、異臭
原因:冷却水不足、ラジエーターの詰まり・漏れ
対策:冷却水補充、リザーブタンク点検、必要ならラジエーター洗浄やキャップ交換
定期的な補給・水漏れ点検を習慣に
9. キャブレター・エアクリーナー
症状:始動悪化、アイドリング不安定、黒煙排出
原因:キャブレターの詰まり、エアクリーナーの汚れ
対策:エアクリーナー(スポンジ/紙)の清掃や交換。キャブクリーナーで詰まり除去
特に土埃が多い現場は小まめに
- トラクターの点検・予防メンテナンスポイント

日常点検リスト
- オイル:エンジン・アクスル・油圧オイルの量/汚れ確認
- バッテリー:端子のサビ・液量
- タイヤ:空気圧・亀裂・溝減り・ナット増し締め
- 冷却水:リザーブタンクの残量、ボンネット下部の漏れ
- 燃料:毎作業前の残量確認・水混入防止
- エアクリーナー/キャブ:埃や泥詰まりの有無
- 電気系統:ランプ・メーター・警告灯の点灯・作動
定期整備&異常早期発見
- オイル&フィルター交換はメーカー指定周期を厳守
- パンクしやすい農地は点検頻度UP
- ファンベルト・冷却水ホースはヒビ割れ前に交換がベスト
メンテ記録ノートやスマホで写真記録を活用し、異常を見逃さずプロへ相談しましょう。
- よくあるQ&A
Q. エンジンがかからないときはまず何から点検?
A. ギアが入っていないか確認。バッテリー電圧・ヒューズ・燃料量・グローランプ点灯順にチェック。それでもダメなら専門店相談。
Q. オイル漏れを発見したら、安全に移動できる?
A. 可能な限り停止し、漏れが微量ならエンジン停止数分後にオイル残量をチェック。著しい場合はけん引搬送を依頼。
Q. 初心者でもできるメンテナンス手順は?
A. 日常点検(オイル量・冷却水・タイヤ空気圧)は10分でOK。慣れれば基本的なフィルタ清掃や端子増し締めも自分でできるように。
- まとめ
トラクターのトラブルは「点検・予防」が最強の対策です。
バッテリー、エンジン、燃料、電気系統、オイル漏れ、タイヤ・パンク、クラッチ、冷却水、キャブレター・エアクリーナー…どの症状も「いつかは必ず起こる」と考えて、備えておきましょう。
定期点検+違和感を覚えたら早期専門家相談が安全・長寿命の近道です。
点検記録の習慣や正規ディーラーへの相談も、緊急時の安心を高めます。
安全・安心・快適な農業ライフを実現するために、今日から点検&メンテナンスを始めましょう!
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