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2025.06.23

刈払機・草刈り機トラブル:症状別に原因と対策を解説します!

草刈り機はシンプルな構造で、一見すると故障原因を特定しやすい機械です。しかし、実際には燃料系やエンジン内部の汚れ、さらには刃の取り付け不良など、意外なところでトラブルが起こりやすい特徴があります。

特にエンジンがかからない、回転が安定しないといった症状は、燃料の管理方法やキャブレターの状態が密接に関わっています。刈刃のきしみや振動などについても、チップの欠落やネジの緩みが背景にあることが多く、細かな点検が欠かせません。

この記事では、よくあるトラブルの症状を取り上げ、その原因と対策を詳しく解説します。適切なメンテナンスや保管方法を身につけ、草刈り機を長く安全に使い続けるためのポイントをしっかり押さえておきましょう。

草刈り機に多いトラブル症状と共通する原因

まずは草刈り機によく見られるトラブル症状と、その背景にある共通の原因について説明します。エンジンの不調やオーバーヒートなど、事前に知っておくことで対策がしやすくなります。

エンジンがかからない・かかってもすぐ止まる

エンジンがかからない理由としては、古くなった混合燃料や燃料が適正な比率でないことが挙げられます。特に2サイクルエンジンでは、オイルとガソリンの混合比率がズレていると点火しにくくなり、エンジンがかかったとしても回転が安定しません。

もう一つの原因はキャブレターや燃料フィルターなどの詰まりです。燃料供給がうまくいかないために回転数が上がらず、すぐに停止してしまうケースが見られます。混合燃料を長期間放置していると沈殿物が残りやすいので、定期的にキャブレター内部を点検・清掃しましょう。

エアクリーナーの汚れやマフラー詰まりもエンジン不調の一因です。フィルターが詰まって空気が十分に入りづらくなれば燃焼効率が落ちますし、排気の流れが悪いとエンジンに余計な負荷がかかります。こういった部分をこまめにチェックすることで予期せぬ停止を防ぎやすくなります。

長時間使用や気温上昇によるオーバーヒート

草刈りを続けているうちにエンジンが異常に熱くなる場合は、冷却機能が追いつかないオーバーヒートのサインかもしれません。特に真夏の炎天下で長時間稼働すると、エンジンの熱がこもりやすくなります。

オーバーヒートを放置すると、本来の性能を発揮できずエンジン内部の部品を傷める可能性があります。燃焼室まわりの汚れやフィンの隙間へのゴミ詰まりも原因となるため、目に見える範囲を定期的に清掃しましょう。

作業中は適度に休憩を取り、エンジンを冷ましてから再開するのが望ましいです。さらにエンジンオイルの状態をチェックし、冷却機能に問題がないか確認することも、過熱防止には欠かせません。

刈刃に関するトラブルを解消するポイント

草刈り機の刈刃に関するトラブルは、使用中の過負荷や取り付け不良が原因となることが多いです。刈刃の点検や交換方法を正しく理解しましょう。

草刃は高速で回転するため、わずかな歪みや欠損でも振動や切れ味の低下を招きます。特にチップソーを使用している場合は、チップ部分が欠けているとバランスが崩れ、エンジンやギアヘッドに余計な負荷がかかります。

長期間同じ刃を使い続けると、切れ味が落ちるだけではなく、振動が機体全体によく伝わるようになります。最終的には中軸部分やシャフトが歪むリスクも出てくるので、定期的に刃の状態を確認し、必要に応じて交換を行うことが重要です。

また、取り付けネジが緩んでいると、刃の空回りや思わぬ事故につながる恐れがあります。作業前には必ず刃の固定状態をチェックしましょう。

回転が遅い・刃がブレる原因と対策

回転が遅く感じる場合は、キャブレター詰まりによる燃料供給不足やエンジンの出力低下が原因の一つです。この場合は一度キャブレターを清掃し、燃料フィルターが詰まっていないか確認しましょう。

刃のブレが大きい際は、刃の取り付けが正しく行われていない可能性が高いです。シャフトの差し込みやギアヘッドのボルトが緩んでいたり、内部のギアが磨耗している場合もあります。

振動が強い状態を放置すると、エンジン本体にまで悪影響が及びます。定期的に分解点検を行い、部品の交換が必要かどうか適切に判断することが大切です。

チップの欠落やネジのゆるみのチェック方法

チップソーのチップ部分は硬度が高いものの、石や金属片などを刈ってしまうと欠落することがあります。特に刃先が欠けていると回転バランスが崩れ、強い振動につながります。

定期的に刃を取り外し、チップ部分や刃の胴体に亀裂や摩耗がないか確認してください。小さな欠損でも高速回転で重大なトラブルを引き起こしかねませんので、外観チェックは入念に行います。

また、ネジ類は草刈り機の振動で徐々に緩んでいく傾向があります。点検時には必ず六角レンチやスパナを使って適正トルクで締め直し、安全性を確保してください。

リコイルスタータ・燃料系のその他トラブル

エンジン始動に欠かせないリコイルスタータや燃料部分も、細かな不具合が生じやすいポイントです。

リコイルスタータはエンジン始動に使用する重要なパーツの一つです。ロープが戻らなくなる場合、内部のゼンマイが外れていたり、ロープ自体が絡んでいるケースが考えられます。

また、燃料系トラブルとしては、混合燃料が古くなっていたり、オイルの比率が適切でないとエンジンから白煙が出てくることがあります。燃焼不良を放置すると、マフラーやプラグにも汚れがたまり、さらなる不具合を招きかねません。

事前の燃料確保やオイル点検を徹底するだけで、多くのトラブルを防ぐことが可能です。定期的な清掃とパーツの交換スケジュールを作成し、予期しない故障や作業中断を防ぐようにしましょう。

リコイルロープの戻り不良・ロープ絡みの対処法

ロープの戻り不良は、スタータ内部のゼンマイが緩んでいたり外れていることが原因になる場合があります。まずはカバーを外し、ゼンマイを元の位置に戻してしっかり固定してください。

一方、ロープの絡みが見られるなら、ロープを一度外して再度巻き直す作業が必要です。絡みがひどい場合は、ロープ自体が損傷している可能性もあるため、交換を考えるとよいでしょう。

自己修理が難しいと感じたら、農機具店や専門業者に相談するのも一つの手です。内部の部品を誤って取り付けると、さらなる故障を招く恐れがあるため、無理をせず確実に対応しましょう。

エンジンから白煙が出る・燃料不良・オイル過多の可能性

エンジンから白煙が出た場合は、オイル量の過剰や混合燃料の比率が合っていないことが多いです。2サイクルエンジンの燃料はガソリンとオイルの配合バランスが重要で、オイルが多すぎると完全燃焼しきれず白煙の原因になります。

4サイクルエンジンの場合はクランクケースのオイルが多すぎて燃焼室に流れ込むと、やはり白煙を発生させることがあります。オイルゲージやサービスマニュアルを参考に、適切な量を守ることが重要です。

燃料が古くなって腐食している場合も、異常燃焼となり白煙や不安定な回転の原因になります。保管の際は燃料タンクを空にし、次回使うときは必ず新鮮な燃料を使用しましょう。

症状別:トラブル原因と専門的チェックポイント

症状が現れたときにチェックすべき部位を知っておけば、早い段階で修理やメンテナンスが可能です。専門家に依頼する前に見ておきたいポイントを押さえましょう。

草刈り機は症状ごとにおおまかな原因を絞り込みやすい機械です。エンジン音が異常に大きかったり挙動が不安定な場合、燃料系だけでなく排気系や点火系も疑いましょう。

シャフト周りの異音は部品の摩耗サインかもしれません。走行距離や使用時間の目安を過ぎている場合、ギアやベアリング、クラッチなどを重点的にチェックすると不具合の早期発見につながります。

また、電装部品が組み込まれたモデルでは、点火プラグが劣化しているかどうかも確認が必要です。着火不良や点火のタイミングずれはエンジンの不調につながりやすいため、定期的な点検を行いましょう。

キャブレター・マフラー・プラグの詰まりや汚れを見極める

キャブレターの詰まりは燃料供給を阻害し、エンジンの回転数が不安定になる大きな原因です。分解清掃が可能な範囲なら自分で洗浄し、難しい場合は専門業者に依頼しましょう。

マフラーにすすやオイルがたまると排気効率が低下し、エンジンに負担がかかります。定期的に分解してカーボン蓄積の状況をチェックし、必要なら溶剤などで除去してください。

プラグの火花が弱い、または点火不良を起こしているときは、汚れや劣化が原因の可能性が高いです。焼け具合を見て異常があればプラグを交換し、正常な火花が出るか確認する習慣をつけましょう。

シャフトやクラッチの摩耗・破損を疑うケース

使用時間が長くなるにつれて、シャフトやクラッチなどの駆動系パーツが摩耗していきます。特に刈払機本体がガタつく、回転時に金属音が聞こえるといった症状があれば要注意です。

シャフトの歪みやギアヘッドのベアリング損傷は、振動増大や回転数の不安定化を引き起こします。定期的なグリスアップや部品交換のスケジュールを作ることで、こうした故障を未然に防げるでしょう。

万が一、摩耗や破損が進んだ状態で使用を続けると、エンジンにも負荷がかかり、重大な事故のリスクが高まります。早めに農機具店や修理専門店に相談して、安全に作業を続けられる状態にしておきましょう。

草刈り機を長持ちさせる日常メンテナンスと保管方法

定期的なお手入れや正しい保管は、草刈り機を長持ちさせるうえで非常に重要です。エンジン内部の清潔さや燃料管理を徹底し、安全に使える状態を保ちましょう。

まず、使用後は燃料タンクに残った混合燃料をできるだけ抜き、キャブレター内部の燃料も空にしておくことが推奨されます。燃料が残ったままだと、沈殿や腐食で次回使用時にエンジンがかかりにくくなる恐れがあります。

エアクリーナーやマフラーは、草やホコリが詰まっていないか定期的に確認し、必要に応じて清掃や交換を行います。特に細かいゴミが蓄積すると燃焼効率が落ちるため、性能を保つためにもこまめな点検が欠かせません。

保管するときは直射日光の当たらない涼しい場所が理想的です。湿気が多い場所や屋外放置はサビや部品の劣化を早める原因になるため、カバーをかけるなどの工夫をして保管しましょう。

まとめ

草刈り機トラブルは、日常の点検やメンテナンスを怠らなければ未然に防ぎやすいものです。故障症状を迅速に把握し、正しく対処できるよう知識を身につけておきましょう。

エンジンの不調や刈刃のトラブルは、燃料の管理や部品の摩耗を見逃すことで大きな問題になります。古い燃料を使い続けないことや、エアクリーナーやマフラーの定期清掃を行うことは、草刈り機の寿命を延ばす基本要素です。

刈刃の振動や回転の低下、エンジンのアイドリング不調などの症状を見つけたら、まずは原因を絞り込み、適切なパーツを点検•交換することが重要です。無理に使い続けると破損や事故につながるリスクが高まります。

最後に、保管前の燃料管理や日常的な掃除を徹底すれば、草刈り機を長期間快適に使うことができます。正しい知識とメンテナンスを習慣化し、安全かつ効率的な草刈り作業を続けていきましょう。

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