
2025.06.18
田植え機トラブルの原因と対処法~エンジンから欠株まで総合的解説します!
田植え機は作業の効率を大きく左右する重要な農機です。その一方で、エンジンがかからないといった機械的な問題から、植え付け不良や欠株に至るまで、多くのトラブルが潜んでいます。
こうしたトラブルを放置していると、作業が捗らないばかりか余計なコストもかかってしまうため、早めの対策が欠かせません。
本記事では、よくあるトラブルの原因や具体的な対処法を解説し、田植え機 トラブル対処のポイントを総合的にまとめました。田植え機を常にベストな状態で稼働させ、快適で無駄のない作業を実現するための参考にしてください。
よくある田植え機トラブルの種類と原因
田植え機の作業効率を下げる大きな要因となる、代表的なトラブルとその原因を整理します。
エンジンがかからない・エンジンが止まる
エンジンがかからない場合、まず燃料の状態やバッテリーの充電状況、点火プラグの汚れを確認するのが基本です。特に古い燃料を使い続けていると、燃料フィルタやキャブレター内に汚れが溜まり、始動性が悪化することがあります。エンストや回転が不安定な場合も同様で、キャブレターに詰まりが発生している可能性が高いため、定期的な清掃が欠かせません。セルモーターや安全装置のヒューズ切れなど、機械的なパーツが故障を引き起こすケースもあるため、一度点検して異常が見つかれば早めに修理や交換を検討しましょう。
苗送り装置や施肥機の不調
苗送り装置や施肥機は、田植え機の作業効率を左右する重要な部分です。苗送り装置に苗が詰まる原因としては、装置内のローラーやベルトに泥やゴミが溜まっていること、部品の摩耗による動きの偏りなどが挙げられます。施肥機の場合は錆や肥料の湿気による固結がトラブルの一因となり、肥料がスムーズに排出されない状態を起こします。こうした不調は作業スピードを大きく落とすため、作業後の清掃や定期的な点検を徹底して予防することが重要です。
欠株が発生する
作業中に苗がうまく植わらず、部分的に植え残しが発生する“欠株”は、田植えの仕上がりを大きく左右します。欠株は操作ミスだけでなく、植付爪の摩耗や苗送りの不具合など、機械的な要因が重なって起こることも多いです。放置すると後の補植作業で手間が増えるため、定期的に植付部品の状態を確認し、劣化が見られたら即座に交換するなどの対処が必要でしょう。
エンジントラブルへの対処法と予防策
エンジンがかからない、途中でエンストするなどの不具合を防ぎ、円滑に稼働させるための具体的なポイントを押さえておきましょう。
エンジントラブルを未然に防ぐには、まず燃料の品質管理が重要です。古い燃料のまま保管していると、燃料系統に不純物が溜まり、始動性や燃焼効率を落とす原因となります。定期的に燃料タンクを空にして新しい燃料を入れる、燃料フィルタを交換するなど、メンテナンスを習慣化しましょう。
また、バッテリーや点火プラグといった電装周りの点検も欠かせません。バッテリーは寿命があり、セルモーターが回りにくくなったと感じたら早目にチェックすることを推奨します。点火プラグは汚れていると正常な点火ができず、エンジンの始動不良を引き起こすため、使用時間に応じた交換が理想です。
キャブレターの詰まりはエンストや回転数の不安定の大きな原因となります。使用頻度や環境にもよりますが、キャブレター内にゴミやガム状の成分が溜まりやすいため、オフシーズンを含め定期的な掃除を行うとトラブルを大幅に減らせるでしょう。
欠株対策の実践方法

田植え作業を行う上で最も避けたい欠株を防ぐために、日頃から実践すべき手順とメンテナンスをご紹介します。
欠株を防ぐには、苗の状態と田植え機の仕組み理解の両方が欠かせません。まず、苗が均一に植えられるよう、苗送り装置のローラーやチェーンに異常がないかを確認しましょう。摩耗や泥詰まりがあると、一定のリズムで苗が送られず、植え残しが起きる原因になります。
また、植付爪の損耗や変形も見逃せません。植付爪は苗を押し込む重要なパーツで、摩耗が大きいと深さや角度が安定せず、苗が途中で抜け落ちやすくなります。定期的な点検と交換、さらには取り付け状態の調整を怠らないことで、欠株リスクを大幅に減らすことが可能です。
トラブルが起こったらどうする?修理・買い替えの判断基準
トラブルが起きた際に修理を続けるべきか、それとも買い替えに踏み切るべきか、判断材料を整理します。
田植え機は高額な農機ゆえに、トラブルが発生しても簡単に買い替えを検討しにくいものです。ただし、修理費用がかさんだり部品の入手が難しくなったりすると、結果的に作業効率が大きく損なわれるケースもあります。現状の修理費用と今後の維持コストを見極めながら、買い替えや中古品の活用を含めた検討を行うのが得策です。
専門業者に依頼するタイミング
DIY整備で対処できる範囲を超えた故障や、安全装置の誤作動など重大トラブルが生じた場合は、専門業者に相談するのが安心です。特にエンジン周りの分解整備は専門知識を要し、誤った作業がさらなるダメージを呼ぶ可能性もあります。費用対効果と安全性を鑑みて、適切なタイミングで依頼するようにしましょう。
中古の田植え機の買取・査定事情
もし新型への買い替えや、大きなトラブルで修理が困難な場合には、中古市場での売却を検討してみてください。中古の田植え機は作業時間やメンテナンス履歴が評価されるため、丁寧に使われていた機体ほど高い査定がつきやすい傾向です。買取業者の選び方によっても価格やサービスに差があるので、複数の業者に見積もりを取って比較することが大切でしょう。
まとめ
田植え機は多機能で便利な反面、エンジンや苗送り装置など多くの部品が連動するため、トラブルの起きやすい農機です。エンジン不調や欠株などを放置すると、作業時間の増加や補修コストの増大につながります。定期的にバッテリーやキャブレターを含む燃料系、植付爪などのパーツを点検し、異常を早めに発見することが大切です。
また、不具合が出た際にはDIYだけで完結できない場面も多く、専門業者への依頼を選択することも視野に入れると安全で確実です。買い替えを検討する際は中古買取も活用し、資金面で無理なく新たな機体へ移行する工夫もできます。結果的にトラブルを減らせばストレスの少ない田植えが可能になり、作業効率の向上やコスト削減効果も期待できるでしょう。
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